日本唯一の「砂漠」や巨大な火口があり、日本離れした風景を楽しめる東京都の伊豆大島。
ジェット船で東京から1時間45分、飛行機で調布から25分の近さにあるこの島は、キラウエア火山で知られるハワイ島とも姉妹提携しており、地球の鼓動を感じることができ、「地球と遊ぶ」ことのできる神秘の島です。
「日本ジオパーク」にも指定されており、長さ630Mの巨大バウムクーヘンや海を見下ろす絶景の「天空のハイキング」も楽しめます。
ジェット船で東京から1時間45分、飛行機で調布から25分の近さにあるこの島は、キラウエア火山で知られるハワイ島とも姉妹提携しており、地球の鼓動を感じることができ、「地球と遊ぶ」ことのできる神秘の島です。
「日本ジオパーク」にも指定されており、長さ630Mの巨大バウムクーヘンや海を見下ろす絶景の「天空のハイキング」も楽しめます。
そんな伊豆大島の自然を満喫するためのハイキングマップを、2年の歳月をかけて完成させましたので、マップ完成までの苦労とともに伊豆大島の厳選スポットをご紹介いたします!
(ハイキングガイド:日比野岳)

現地ガイドだからこそ知っている、伊豆大島ハイキングスポット!

東京諸島の中で一番大きく、一番東京に近い島が伊豆大島。
ただ、同じ東京諸島でも亜熱帯の八丈島や世界遺産の小笠原などに比べて、観光地としてのイメージは弱いのが難点。
実際、東京諸島の各島にはちょっとしたハイキングコースがそれぞれ存在するのですが、知名度も低く、現在同シリーズに東京諸島版のラインナップはありません。。。
ただ、同じ東京諸島でも亜熱帯の八丈島や世界遺産の小笠原などに比べて、観光地としてのイメージは弱いのが難点。
伊豆大島は、標高758Mの活火山である三原山を擁し、荒涼とした見晴らしの良い風景が広がっているため、実際にはハイキングに最適なのです。延べ100km以上のコースがあるにもかかわらず、ハイキング目的で島を訪れる観光客はかなり少ないのが実態です。
そんなハイキングを楽しむハイカーのための、ハイキングマップというものがあるのをご存知ですか?
ハイキングマップの定番といえば、昭文社の「山と高原地図」シリーズ。日本の主要な山岳エリアを網羅しており、登山者には必携のマップ。
実際、東京諸島の各島にはちょっとしたハイキングコースがそれぞれ存在するのですが、知名度も低く、現在同シリーズに東京諸島版のラインナップはありません。。。
そこで、、、


作ってみよう!伊豆大島ハイキングマップ制作プロジェクト!

伊豆大島のハイキングを、より気軽に・より安全に楽しんでもらうためには、ハイキングマップはあったほうが断然いい、、、。でも、市販されている大島のハイキングマップは未だにない、、、
「ならば、作ろう!」 と思い立ち、作成いたしました!
伊豆大島のみならず、いずれは東京諸島全体を網羅する本格ハイキングマップを作り、離島の自然を紹介したいと考え、2年ほど前に調査を開始しました。

実際に島を歩いてみると・・・
幸い、島の道なき道を知り尽くしたスペシャリストや、島のありとあらゆる植物に精通した専門家、その他ベテランガイドの方々に出会い、協力を得て調査を進めることができました。
数十回にわたって歩き回って驚いたのは、島中に縦横無尽に古道が張り巡らされていること。
また、天皇陛下の行幸のために作られた「陛下道」という道も残っています。
数十回にわたって歩き回って驚いたのは、島中に縦横無尽に古道が張り巡らされていること。
昔は炭焼きが盛んで、切った木や炭を運び出すために利用されていたとのこと。山中の至るところに炭焼き窯の跡が残っています。
また、天皇陛下の行幸のために作られた「陛下道」という道も残っています。

地図づくりは苦労の連続!!
調査は、国土地理院の地図をみながら、GPSで軌跡を記録しながら歩きます。
ただ、地理院の地図には道として記載されていても、実際にはやぶで覆われていて歩けない道があったり、一方でGPSの軌跡はいつも正確ではなくずれて記録されることもあります。
一番怖かったのは、「濃いやぶ」にはまったときです。密集度合いがすごく1M進むのに1分かかるほどで、山頂を目指せば知っている場所につくことはわかっていたものの、戻るに戻れず、「今日はここでビバークかな」などと考えたりもしました。
ただ、地理院の地図には道として記載されていても、実際にはやぶで覆われていて歩けない道があったり、一方でGPSの軌跡はいつも正確ではなくずれて記録されることもあります。
このため、何度も同じ場所を歩いたりします。また地図にはコースタイムも記載するため、逆向きに歩く必要もあります。
「整備されていない道」を歩くというのは危険だらけです。もし溶岩の下が空洞で踏み抜いたら、二度と出られなくなるかもしれません。マムシにも何度か遭遇しました。
一番怖かったのは、「濃いやぶ」にはまったときです。密集度合いがすごく1M進むのに1分かかるほどで、山頂を目指せば知っている場所につくことはわかっていたものの、戻るに戻れず、「今日はここでビバークかな」などと考えたりもしました。
いよいよ地図作成開始!
そんなこんなで、ようやく実地調査が終わり、次は地図に落とし込む作業。
地図専門のイラストレーターとやり取りをするわけですが、掲載するのはルート情報だけでなく、ガソリンスタンド、トイレ、飲食店など観光に必要な数百の情報。このやりとりがまた大変で、100km以上歩いた実地調査よりはるかに時間がかかりました。
地図専門のイラストレーターとやり取りをするわけですが、掲載するのはルート情報だけでなく、ガソリンスタンド、トイレ、飲食店など観光に必要な数百の情報。このやりとりがまた大変で、100km以上歩いた実地調査よりはるかに時間がかかりました。
最新情報はWebで!地図連動ホームページ作成!
地図情報はまさかの地形変化に備え常に更新する必要があります。紙は現地では重宝しますが量や鮮度など掲載情報に限界があるので、地図と連動するHP(ホームページ)を作成しました。
例えばハイキングをしていて分岐点にかかった時、どちらに進めばよいか手助けとなるよう、コース上の写真を掲載しています。
紙の地図上のQRコードを読み込めば、分岐点の情報、見どころスポットの情報などがwebで確認できるようにしています(随時コンテンツ追加中)。
例えばハイキングをしていて分岐点にかかった時、どちらに進めばよいか手助けとなるよう、コース上の写真を掲載しています。
紙の地図上のQRコードを読み込めば、分岐点の情報、見どころスポットの情報などがwebで確認できるようにしています(随時コンテンツ追加中)。
Link
伊豆大島ハイキング・見所徹底ガイド

このHPも外注するわけですが、いろんな意味でやり取りが非常に大変なものでした。時間がかかることもそうですが、できればこの仕事は2度とやりたくない、という印象です(笑)。
と、ここまでは作成過程のお話でしたが、地図に掲載された、厳選見どころスポットを以下でご紹介します。
伊豆大島ハイキングガイド厳選!見どころスポット

雄大な地球の息吹を感じられる、伊豆大島の見所スポットを3つご紹介します。
赤ダレ
知る人ぞ知る、伊豆大島のミニキャニオンです。現地案内などは一切ありません。
火山噴出物に含まれる鉄分が熱に触れ、酸化して赤くなったと考えられています。大雨の度に山肌が削られ、峡谷を形成しています。伊豆諸島を見渡せるこの場所は、特に新緑のころは緑と赤茶色のコントラストがきれいです。
火山噴出物に含まれる鉄分が熱に触れ、酸化して赤くなったと考えられています。大雨の度に山肌が削られ、峡谷を形成しています。伊豆諸島を見渡せるこの場所は、特に新緑のころは緑と赤茶色のコントラストがきれいです。
三原山頂口バス停より徒歩50分。

おたいね浦の岩脈
地中から出てきたマグマが大地の割れ目に入り込んで冷え固まったものです。
幅は4M~5M程度、50本以上の岩脈があり、縦横無尽に入り込んだマグマがダイナミックな景観を形作っています。東京都の天然記念物に指定。
幅は4M~5M程度、50本以上の岩脈があり、縦横無尽に入り込んだマグマがダイナミックな景観を形作っています。東京都の天然記念物に指定。
筆島展望台から、徒歩15分(干潮時のみ通行可)。

水蒸気噴気孔
櫛形山の北西に位置する谷の壁面から高温の水蒸気が噴出しています。
壁面には穴が開いており、手を入れると熱を感じることができます(やけど注意)。寒い冬場にはありがたい採暖場所です。
壁面には穴が開いており、手を入れると熱を感じることができます(やけど注意)。寒い冬場にはありがたい採暖場所です。
月と砂漠ライン駐車場から徒歩15分。


などなど、伊豆大島は大地の息吹を感じる場所が満載!他にも草木や眺望、海のアクティビティなど様々な自然と触れ合えます。
是非、地図を片手に伊豆大島をハイクしてみてください。
是非、地図を片手に伊豆大島をハイクしてみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
一つのエリアの地図を作る事の大変さが身にしみた今回のチャレンジ。島を訪れた方にこのハイキングマップを使って、より楽しく・より安全に伊豆大島の自然に触れて体感して貰えればと思います。
ハイキングだけでなく伊豆大島の観光にも役立てていただければと思います。
一つのエリアの地図を作る事の大変さが身にしみた今回のチャレンジ。島を訪れた方にこのハイキングマップを使って、より楽しく・より安全に伊豆大島の自然に触れて体感して貰えればと思います。
今回作成したマップ(A2サイズ)には、ハイキングコースのみならず、
- ガソリンスタンド
- トイレ
- 飲食店
- 携帯電話電波エリア
などの役立つ観光情報も満載です!
ハイキングだけでなく伊豆大島の観光にも役立てていただければと思います。

島の中は、電波の届かないエリアもありますので、紙の地図を一つ持っておくと困ったときに役に立ちます。
地図と連動したWebサイトでは、コース上の見どころの写真や情報も載っていますので、参考にしてみてください。
・紙の地図のお求めはこちらからどうぞ!
地図の裏面にはハイキングコースの詳細や安全情報も載っていますので、ご自身の体力にあったコースを自分で組み立ててみるのもいいかもしれません。
地図と連動したWebサイトでは、コース上の見どころの写真や情報も載っていますので、参考にしてみてください。
Link
伊豆大島ハイキング・見所徹底ガイド

ハイキングガイドのご要望も承っておりますので、こちらからお問い合わせください。地図にない体験をご提供いたします(笑)。
(ハイキングガイド:日比野岳)

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※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
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