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【宮崎県|島野浦島】あの明石家さんまも訪れた!宮崎県唯一の有人離島・島野浦島を知っていますか?

   島野浦島(しまのうらしま)を知っていますか?
   宮崎県北部・延岡市の沖合6キロに浮かぶ離島です。かつては「イワシの舞う島」と呼ばれ、江戸時代には参勤交代時などの寄港地として栄えました。島の人たちの多くは水産業を担って暮らしています。

 

   2017年には『明石家電視台』というテレビ番組でさんまさんをはじめ、たくさんの芸能人も訪れました。

(文&写真:黒木萌)

 

 

人情あたたかい島の離任式

 

   あたたかい島。延岡市中心部に生まれ育った私にとって、島野浦島と言えばそのイメージでした。毎年3月になると、ローカルテレビで放映される島の離任式のイメージです。

 

   島野浦の学校に赴任される先生はほとんどが島の外からやってきます。任期を終え、島外への転出が決まると、なかなか島には来られなくなってしまいます。
   離任式が終わった後、別れを惜しみ、また次の赴任地でもがんばってくださいと激励の意味を込めて、みんなでフェリー乗り場でお見送りを行います。

 

   カラフルなたくさんのテープでつながれた島の人たちと島外へ帰っていく人たち。フェリーが動き出すとテープが切れていきます。
   別々の道を歩き出すけれど、島で共に過ごした時間はかけがえのないものなのだろうな、と延岡市民である私もニュースを見ながら子ども心に思っていました。

 

 

大人になって訪れる、初めての島野浦島

 

   テレビの向こう側の存在だった島野浦島に、2018年5月はじめて訪れました。九州まちづくりオフサイトミーティング交流カフェに参加するためです。
   九州まちづくりオフサイトミーティングは、九州中の公務員が仕事以外でつながりやネットワークを持とうと活動しており、そのような場として九州各地で交流カフェを開いています。5月は島野浦での開催でした。

 

   私にとってはじめての島旅。どんな島なのか、どんな人たちに会えるのかと期待に胸を膨らませていました。JR延岡駅から車で20分くらいかけて浦城港にたどり着きます。

 

◎島野浦へのアクセス◎
宮崎空港よりJRに乗車、延岡駅で下車。
延岡駅バス停より「宮野浦方面行き」に乗車、「浦城港」で下車。
※約30分・運賃は620円(片道)

 

【浦城 ⇆ 島浦】
□高速艇:10分(大人1名 460円)
□フェリー:20分(大人1名 410円)
※海上タクシーもあります

 

アクセスの詳細はこちら

 

 

   浦城港から高速艇で10分、揺られたなら島野浦に到着です!

 

    ここはフェリー乗り場から歩いてすぐなのですが、水底の岩の裂け目まで透けて見えるほど水が綺麗です!水底にウニが散らばっているのが確認できます!

 

    島野浦島は島の8割以上が山林に覆われています。そのため、島の人たちは山と山の間に囲まれたわずかな平地に家をひしめき合わせて暮らしています。

 

   家々の屋根は緑色のものが多く、高台に登ると見渡す限り緑、緑!
島内に2つあった建築会社が使っていた塗料がいずれもたまたま緑色で、計画的にこうなったのではないそうです。

 

    島民のほとんどは漁業関係者です。まき網業、マグロ延縄、カンパチ・マダイ養殖、水産加工業が主産業として担われています。

 

   郷土料理の代表的なものは、昔から祝いの席でよく食べられたという「鯛茶漬け(日向めし)」。「たたっこ」といって、アジなどの魚を粘りが出るまで叩き、味噌や玉ねぎ、生姜などをよく混ぜて食べるナメロウの一種もあります。

 

   魚を三枚におろしてミキサーにかけ、小麦粉・卵・砂糖・塩・醤油を加えて油で揚げた「あげみ」も有名です。

 

   島野浦ではオオスリバチサンゴの群落が見られ、その規模は世界一と言われています。島の北側にあたる野坂の浜の海中にあります。幾重ものヒダがまとまり大輪のバラの花のような形をしたサンゴです。浅い場所にあるので、素潜りでも見ることができるそうです。

 

◎観光のお問い合わせ◎
・島浦町漁協 電話:0982-43-1111
・島浦支所  電話:0982-43-0723
・島浦町区  電話:0982-43-1050

 

   毎年11月には島野浦神社の秋季大祭が行われます。 島が1年の中で最も盛り上がるお祭りで、延岡市内外から観光客が多数訪れます。このお祭りは「次世代に伝えたい島の景観」として国土交通省の「島の宝100景」に選ばれたそうです。

 

   今年は11月24日(土)によどん祭(前夜祭)が行われ、お祭り当日の25日(日)は漁船のパレードや100年以上続いている伝統のケンカ神輿が行われました。
お祭りでの出番を待つ神輿

お祭りでの出番を待つ神輿

 

 

いまおもしろい島野浦の島づくり

 

   いま島野浦がなんだかおもしろいらしい。
人口減少・少子高齢による島の主産業・漁業の担い手不足という現状を受けて、20~40代前の若者が島づくりに取り組んでいるらしい。
「島の自信を取り戻したい!」とクラウドファンディングを使い、ビーチに船着き場を作ったりしているようだ。

 

   そういう知らせの積み重ねが「なんだかおもしろそう」に変わって、私を島野浦島に連れてきてくれました。

 

   オフサイトミーティングでは、島の方がお二人話されました。

 

   地元で20年間ほどずっと島づくりに携わってこられた結城豊廣さんからは、島の文化についてのお話もありました。
   島野浦島に住む人たちはもともと移住者だったため、島には西日本一帯の方言が残っているそうです。
   そして移住者たちの手によって、近畿地方の6府県と岐阜県にある「西国三十三所」を模して島野浦西国三十三観音が祀られたといいます。

 

   島の若者で、島浦町漁業後継者部や島野浦未来会議で島浦島や島浦の魚のPRを担当している結城嘉朗さんも発表されました。
お話をうかがって、自分がよければよいということではなくて、島のことを自分事として主体的に活動されていることに感銘を受けました。

 

   クラウドファンディングを使った挑戦は続いており、2018年11月には島を学ぶ「延岡しまん大学」が開講しました。島全体をキャンパスに見立てて、島のヒト・モノ・コトを学ぶ大学で、「月刊ソトコト」の編集長・指出一正さんや島の人たちが講師となり、島の内外から学生を募ります。

 

   来年度には漁村留学を受け入れている地島への視察も行っていく予定だそうです。

 

島野浦島は地元の人たちの力で盛り上がりつつあります。

 

 

まとめ

 

 

   宮崎県北唯一の離島である島野浦島のご紹介でした。同じ延岡市に住みながら長らく訪れたことのなかった離島。一歩足を踏み入れてみると、そこは魅力満載の、いままさにおもしろくなりつつある島でした!

 

   おいしい郷土料理、美しいサンゴ、秋のお祭り…と見どころ満載の島野浦島。宮崎県やお隣の大分県に訪れた際にはぜひ足を伸ばしてみてください。

 

   次回はとんば山に実際に登って観音様を巡ったレポートを、その次は結城嘉朗さんのインタビューを書きたいと思っています。お楽しみに!

 

(文&写真:黒木萌)
※一部写真提供:結城豊廣様

 

 

 

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