「魅力的な場所がたくさんあるのに、まだまだみんなに知られていない」
「もっともっとたくさんの人に、知られざる伊豆大島の楽しみ方を知ってもらえたら・・」
そんな思いを持ち、この島で生まれ育った元ミス大島の高田蛍と、島の自然に取りつかれ、島中を歩き回っているハイキングガイドの日比野岳の2人が 「島♡きゅん」を企画いたしました。
(文:日比野、写真:参加者の皆さん)

「1泊2日の中でめいっぱい楽しんでいただくにはどうしたらよいか?」
日の出と日の入り時刻、気温などを踏まえ、雨の場合も想定してスケジュール組み。
当日の行動時間に合わせて下見を行い、「この時間にこの企画は寒すぎる」とか、「雨が降ったら一般の人にはこのコースはちょっとハード」などなど、試行錯誤の連続。
大手旅行会社が実施するツアーならともかく、なんのバックアップもない二人が人を集めるのは大変で、友人・知人やSNSなどを駆使しても人はなかなか集まりませんでした。
そんなとき協力を仰いだのが、当「島日より、旅日より」サイト。島を応援するサイトとして、頼もしい存在です。

当日まで1週間天気が良かったのに、予報はピンポイントで「雨」。
イチオシの裏砂漠を歩けなくなるかもしれない・・・BBQはどうなる・・・?
でも、雨の日には雨の日の楽しみ方がある!
高田手作りのフラッグで歓迎の意を表します。

案内flag
最初に向かったのは「地層大切断面 」。長さ630Mにわたって高さ約24Mの断面が続きます。通称バウムクーヘン。火山堆積物の層が積み重なったもので、数十回にわたる噴火の歴史を物語っています。
ここでお決まりのジャンプをして、波浮港に向かいます。

地層大切断面

波浮港見晴台
港を切り開いた秋廣平六先生の銅像の前で、同じポーズでパシャリ。

秋廣平六像
文化14年4月22日(1817年6月6日))は、江戸時代末期に東京都大島町(伊豆大島)の波浮港を掘削して開港した商人である。
~中略~
寛政8年(1796年)、波浮港は浅く、満潮の時しか船の航行ができず不便をしいられた為、港の開削を幕府に建議し、寛政10年(1798年)5月に工事の見積を積算の代官に願書を出した。彼の強い意志と協力者たちの熱意により幕府は開削を許可した。寛政12年(1800年)3月に着工し、8月に竣工し、波浮港が現在の姿となった。風待ち港の港として栄え、大島発展の礎を築いた。
この波浮港はその昔、火口だったところに海水が入り込んで今の形になりました。
地魚握り、伊勢えび天丼など、旬の地のものを味わうことができます。週末は予約したほうが無難です。

港鮨
座敷の個室で、参加者の皆さんがここではじめて自己紹介。
数々の島を訪れている「島好き」の方がたくさんいました。
(大島は、いろんな島を知り尽くした「通」が訪れる島なのです。)
住所 | 東京都大島町波浮港1 |
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電話 | 04992-4-0002 |
営業時間 | 昼11:30~14:00 夜17:00~21:00 |
定休日 | 火曜日 |
アクセス | 元町港よりバス・車で約35分 |
サイト | 港鮨 |
昼食後は波浮港の定番食べ歩きグルメの1つである、鵜飼商店さんのコロッケを買い、次の目的地「勤労福祉会館」へ。
(ちなみにもう1つの波浮港食べ歩きグルメは島京梵天さんの鯛焼き)
ここではボウリングができます。レーンがたった4つのノスタルジックなボウリング場です。

ボウリング
「島に来てまでボウリング?」と思われるかもしれませんが、これがなかなかハマるのです。靴は無料で1ゲーム300円。
1ゲーム戦って、なんとスタッフの高田が優勝してしまうというハプニング!
住所 | 〒100-0211 東京都大島町差木地字クダッチ |
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電話 | 04992-4-0501 |
営業時間 | 【平日】 14時~21時 【土日祝】 10時~21時 |
定休日 | 水曜日 |
料金 | 【1ゲーム】 300円 【貸し靴】 無料 【靴下(1足)】 100円 【回数券(11枚綴り)】 3,000円 |
サイト | 大島町勤労福祉会館内ボーリング場 |

雨の日にしか出現しないため、「幻の滝」と呼ばれています。島民もほとんどその存在を知らない穴場スポットです。車を止め、のぞいてみると・・・。
流れていました!十分な水量です。この滝を見られた皆さんはラッキーです。

幻の滝
その次は「三原山温泉」へ。
三原山温泉は大島温泉ホテルのお風呂。地下300Mから汲み上げる単純温泉で、三原山の広大な絶景が目の前に広がる、源泉かけ流しの露天風呂です。
この景色を堪能するため、暗くなる前に目指したのでした。 この日は霧がかかり、幻想的な雰囲気の露天風呂となりました。

三原山温泉
住所 | 〒100-0103 東京都大島町泉津字木積場3-5 |
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電話 | 04992-2-1673 (AM7:00~PM9:00) |
営業時間(日帰り) | 午前 6:00~9:00 午後 13:00~21:00 |
入浴料金 | 大人800円(税込) 小人400円(税込) |
アクセス | 元町港・岡田港→バスで約18分 空港→車で約15分 |
サイト | 大島温泉ホテル |
そして本日のお宿へ。
隠れ家の一軒宿「アイランドスターハウス」です。

アイランドスターハウス
外の屋根付きスペースを使わせていただき、炭で火を起こしてバウムクーヘンづくり。竹筒を芯にして何層も何層も生地を重ねて焼き上げていきます。
竹筒を持つ二人の息を合わせることが大切。1時間ほどで焼きあがりました!

バウムクーヘン
どうやら砂糖を入れ忘れていましたが、それでも「おいしい」焼き上がり!そのほか、東京諸島特産の「くさや」も焼きました。
これを味わわねば東京の島のグルメを語ることはできません!
こちらの宿は素泊まりですが、キッチンや食器を自由に使うことができます。夕食は体の温まる「鍋」。みんなで協力して分担し、おいしくいただきました。
夜は、庭から星を眺めることができました。
住所 | 〒100-0102 東京都大島町岡田新開287−21 |
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電話 | 090-9100-1421 |
料金 | 【素泊り1泊】 5名様〜 ¥4,400(1名様) 3〜4名様 ¥4,800(1名様) 2名様 ¥5,000(1名様) 1名様 ¥5,500(1名様) |
アクセス | 港(岡田港、元町港)から→車:約15分、徒歩:約1時間 大島空港ターミナルから→車:約5分、徒歩:約20分 |
予約・お問い合わせ | アイランドスターハウス |

朝食もみんなで手作り。
漁協加工部で買ってきたコロッケを使ったバーガーと東京諸島特産のアシタバと卵のスープ。

朝食
本日のメインは「釣り」。
釣りの大会チャンピオンを先生に迎え、一人一竿もって岡田港の防波堤で釣り。小1時間釣って小さな魚が4匹釣れました。

釣り
その後は眺めの良いサンセットパームラインをドライブ。インスタ映えするスポットがたくさんあります。
ウミガメの来る野田浜と、牧場の隣にある野菜などの直売店「ぶらっとハウス」に立ち寄り、元町にある土産店「恵比寿屋」へ。
ここは高田の母が営むお店で、手焼きの「牛乳煎餅」が定番。
住所 | 〒100-0101 東京都大島町元町1-18-1 |
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電話 | 04992-2-1319 |
営業時間 | 9:00〜17:00 |
アクセス | 港(元町港)から→徒歩:約1分 |
Facebookページ | 恵比寿屋 |

野田浜
昼食後は島のアイスクリーム屋さん「トリトン」へ。大島牛乳を使ったアイスクリームが十種類以上もあります。
1泊2日の旅もいよいよ大詰めを迎えてきました。港を向かう途中、赤い溶岩がきれいな赤禿に立ち寄り。
海の向こうには伊豆半島や富士山を眺めることができます。

赤禿
そして港では、伊勢エビ汁の無料サービス。冷えた体が温まります。
「これでもか!」というくらいやることがぎゅっと凝縮された濃厚な2日間でした。参加者同士、全員初対面でしたが、別れるころには前からの友達のような仲に。

お見送り

お見送り
(文:日比野、写真:参加者の皆さん)

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