離島といえば、日本人でも行くのが難しい場所が多いですよね。
そんな中、わざわざ海外から来た外国人観光客たちが「せっかく日本に行くのだから行ってみたい」と訪れている離島があります。日本に住み慣れている私たちからは意外な離島もあるかもしれませんね。
今回は日本を訪れた外国人観光客に大人気の離島を5つご紹介します。
1.座間味島(沖縄県島尻郡座間味村)

那覇から高速船で50分でいける離島・座間味島。この島は沖縄本島と比べて人口も少なく、面積も小さいですが、周辺の離島と比べて外国人観光客が大幅に増えています。そのきっかけとなったのは、2009年に島がミシュランのグリーンガイドで2つ星を獲得したことと、2014年に座間味島を含む慶良間諸島全体が国定公園に指定されたことです。この二つの出来事によって、座間味島の存在が広く世界に知れ渡ることになりました。島を訪れる観光客は年間約3万人ですが、なんと現在では半数近くがバックパックを背負った外国人。特に欧米人や中国人、韓国人の観光客が増えています。
また、夏はダイビング、冬はホエールウォッチングを楽しむことができるなど年間を通してマリンスポーツが充実していることや、美しいサンゴ礁やウミガメの集う海があること、本島から比較的近いため、離島の中では比較的アクセスしやすいことも魅力です。島には多種多様な外国人が行き交っているので、まるで遠い異国の地にきた雰囲気を醸し出しています。多国籍な雰囲気を味わいたいという方は、是非一度、座間味島を訪れてみてはいかがでしょうか?

2.小値賀島(長崎県北松浦郡小値賀町)

小値賀島は、長崎県佐世保市から西へ60キロ離れた離島です。2009年に、NPO法人の日本で最も美しい村連合によって小値賀町が「日本で最も美しい村」に認定してから、島全体にぬくもりがあふれる「日本の原風景に出会える島」として世界中から人が訪れるようになりました。また、全国的に珍しい赤い砂の海岸があることでも知られ、赤い砂の海岸と、海に削られた噴火口によって生まれる圧巻の風景は息を飲みます。
2015年にオープンした民宿「島宿御縁-ごえん-」を目当てに来る外国人観光客も多くなりました。離島に外国から宿泊客を呼び込むため、インターネットで積極的に島の情報を発信しているそうで、ホームページでは情報を英語で発信したことで、わずか半年でアメリカ、ハンガリー、台湾など10を超す国から外国人宿泊客を呼び込み、島で異彩を放つ存在となっています。都会では味わえない、島民とのふれあいを求めて外国人が訪れてくるそうで、島を訪れる観光客は年間4万人を超え、注目されるようになりました。
小値賀島の西にある斑島では、ポットホール(玉石甌穴)とう珍しい現象を見る事が出来ます。深さ3m口径2m程の玄武岩の裂け目に、直径約50cmのまんまるの石が入っており、地元では”玉石さま”と呼ばれ信仰の対象になっているのだとか。昭和33年には国の天然記念物に指定されており、世界第2位の規模を誇るそうです。

3.直島(香川県香川郡直島町)

直島は、瀬戸内海に浮かぶ外周16キロの小さな島で、住民約3200人が暮らしています。そんな離島は、世界的に有名なアート作品が集まる祭典「瀬戸内国際芸術祭」が開催される島として知られており、「アートと自然が融合する島」として多くのメディアに取り上げられるようになりました。
アメリカでは「直島アートツアー」が組まれていたり、アメリカの雑誌「Traveler」では直島特集が組まれたりしました。また、島内にあるアート作品としては、世界的なアーティスト・ジェームズ・タレルによる作品や、草間彌生の現代アート作品、安藤忠雄の建築が人気です。


直島は新しいものを積極的に取り入れながらも、古き良きものもあります。役場のある本村地区は戦国時代に成立したミニ城下町で、文化財や立派な屋敷なども残っています。ここではアートがきっかけで島の生活や文化、歴史などとうまく共生し、島の素晴らしさを伝え人の心をとらえて離しません。旅行者が帰国後、その感動を共有し、口コミで「直島」の存在が広がっていくのも当然のことなのかもしれませんね。



4.大久野島(広島県竹原市忠海町)

大久野島は、広島県三原市の忠海港からフェリーで15分程度で行くことができる周囲4.3kmの小さな離島です。歴史的な背景から「地図から消された島」「毒ガス島」と呼ばれ、太平洋戦争下の化学兵器製造の実態を現代に伝える島として知られてきましたが、近年、多くの外国人観光客が訪れるようになりました。その理由は島内にいるたくさんの「ウサギ」です。海外では大久野島は「ウサギ島」として有名で、うさぎ好きの外国人に大人気なんだとか。現在は国立公園にも指定され、約700羽もの野生のウサギに会うため、多くの観光客が癒しを求めて訪れています。
島内には、宿泊をはじめ、温泉、ご当地グルメなどが満喫できる休暇村大久野島、キャンプ場、毒ガス資料館、大久野島ビジターセンターといった施設があり、サイクリングやテニス、釣り、夏には海水浴場や屋外プールもオープンします。

5.端島(長崎県長崎市高島町端島)

端島は長崎県長崎市にある島で、島の外観がまるで軍艦のように見えることから「軍艦島」として知られています。この島は、もともと明治時代から昭和時代にかけては海底炭鉱によって栄え、1974年の閉山にともなって島民が島を離れ今は無人島となっていました。しかし最近では、一部の廃墟マニアが訪れるニッチなスピリチュアルスポットとして注目されるようになり、2015年に世界文化遺産に登録されました。
そのことがきっかけとなり、多くの外国人観光客も訪れるようになりました。その人気の理由は「島全体が35年前のまま残っている」こと。廃墟でありつつも、テレビや机などもそのまま置かれいるなど、30年前の生活をそのまま残しているところが世界的にも大変珍しく、海外からも高く評価されています。
最近では、2015年に公開された映画「進撃の巨人」のロケ地として使用されたり、多くの旅行会社から「軍艦島観光付ツアー」が組まれて、以前より行きやすくなりました。

いかがでしたか?外国人観光客に人気の離島、魅力的なスポットをご紹介しました。軍艦のように見える島や、うさぎがたくさんいる離島など、海外では見ることができない風景を持つ離島や、日本独特の文化や日本ならではの景観を楽しむことができる離島が外国人観光客から支持されているようです。
ぜひみなさんも行ってみてください!

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