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【東京都|伊豆大島】伊豆大島・裏砂漠でハイブリッドロケット打上げ!

   《ロケット》と言われると、種子島を思い浮かべる方が多いと思いますが、実は毎年2回、11月と3月に、全国の航空宇宙などを学ぶ全国の大学生が伊豆大島に集結し、ロケットの打上実験を行う「伊豆大島共同打上実験」が行われているのです。
今回はその舞台裏を少し、参加経験のある学生目線で ミス椿の女王 正木千尋がレポートいたします!

 

(文:ミス椿の女王 正木千尋)

 

1.「伊豆大島共同打上実験」とは?

 

   伊豆大島といえば、みなさんがイメージされますのは、椿や伊豆の踊子の舞台波浮港・三原山などかと思います。でも実は、三原山の裏にある日本唯一の砂漠《裏砂漠》(まんまですね)で、「大学生が自分たちの力で製作したハイブリッドロケット*の打上げ実証実験」が行われているのです!
   ロケットというと馴染みづらいかもしれませんが、鳥人間コンテストと似ていて、彼らが滑空機やプロペラ機を飛ばしているように、私たちもロケットを製作して打ち上げているのです。

 

それらを打上げられる主な実験場は北から順に、

 

  • 北海道・大樹町
  • 秋田県・能代市
  • 東京都・大島町
  • 和歌山県・和歌山市

 

の4箇所があります。
中でも今回紹介する伊豆大島は、打上可能な高度が高く、都心からのアクセスも良いため多くの学生団体が集まります。

大島はここ!東京から高速船で1時間45分!国内唯一の“砂漠”です

 

   この実験に向けて、学生たちはロケットの製作と打上げ準備はもちろんのこと、“打上げの場”も自分たちで用意します。
   《“打上げの場”の準備とは具体的に、裏砂漠一帯を利用するための申請、上空を利用するための申請、打上げ発射台の組立て、ロケットの安全性や気象情報などを踏まえての打上げ可否判断 (Go/Nogo判断)、万一に備えた保険の手配、広報活動などなど・・・。
大島町役場の方々をはじめとする皆様にご協力をいただきながら、学生の力で実験を作り上げていきます。

 

   このような活動を通して、航空宇宙関係に夢抱く学生たちは複雑なプロジェクトの現場を実践的に学んでいるのです。

 

 

 

2.打上実験当日

 

   こうして伊豆大島に集まる学生も、多い時には十数団体、計200人にものぼります。同実験で打上げるロケット総数も15機以上になることも!
   打上実験に参加する学生は東京・竹芝客船ターミナルから出航する夜行船などで大島に向かいます。甲板の上では乾杯をしたり、打上げまでの手順の確認をしたり・・・・思い思いの時間を過ごし、伊豆大島までの到着を待ちます。

 

22時東京・竹芝発の大島行き「さるびあ丸」。甲板では大交流会が!

 

   大島に到着してすぐ、学生たちは打上げ発射台や打上げ準備を行うテントの設営を開始します。 全ての機材の設営・設置が完了したら、いよいよ実験開始です!
《本部テントと発射台。協力して組み上げていきます。》

 

   打上げ可能な時間帯は、気象条件・航空機との兼ね合い・日の出と日の入りの時間などから限られています。
打てるタイミングに確実に打てるように、実験の日は朝から晩まで大忙しです。

 

《打上げ直前の組み上げの様子。緊張が走ります。》

 

   その日に1機でも多くのロケットを打上げられるように(そして観光の時間を確保できるように笑)、大学の壁をこえて知識を分け合い、工具を貸し合い、準備が行われます。
   発射台へのロケット装填が完了したら、風向風速を確認し、打上げGo/NoGo判断!事前に定めた手順に沿って、トランシーバーで連絡を取り合いながら着々と、、、。

 

航空管制への打上げ実施連絡ののちに安全の為の人員退避、点火カウントダウンが開始され・・・

 

「酸化剤充填開始します、1 2 3・・・・充填確認!」
「点火します!3 2 1 点火!」

 

発射台から打上がるロケット!最大2000mほどまで上昇します!

発射台から打上がるロケット!最大2000mほどまで上昇します!

 

   ついに迎える打上げの瞬間!

 

何度打ち上げを経験しても打上げ前は緊張しますし、打上げ後は興奮します!
打上げ後には肩を組んで喜んだり、時には感動のあまり涙する学生たちも!
《2016年11月の打ち上げの様子》

 

 

 

3.実験を終えて

 

   そしてそして!運がいいとまったり観光できることも!
温泉に山登り、空いた時間に気になるところをさくっと観光出来るのも、学生が伊豆大島での打上げの虜になる理由の一つなのかもしれません。

 

《大島をぐるり一周全力観光!》

 

   学生がたくさん集まり、その数だけ大島との出会いがあり。活動の幅を広げていけば、お世話になっている大島の皆様に恩返しできるのでは?・・・と。
打上実験では、次に紹介するような活動も始めています。

 

 

 

4.これからも実験を続けるために-地域貢献をできることから

 

   この打上実験、はじめにもありますように大島町の方々のご協力があってこそ成り立っております。
   少しでも学生から何か還元できればと、一昨年からはアウトリーチ活動により力をいれ、地元小中学生向けのロケット教室の実施や、SNSを通じた伊豆大島の観光情報の発信も行っています。

 

ロケット教室の様子!20人ほどの小中学生と保護者の皆様がお集まりくださいました。

ロケット教室の様子!20人ほどの小中学生と保護者の皆様がお集まりくださいました。

 

   地域の方のご理解のもと実験を継続できるよう、そして実験に励む学生の姿が大島の皆様にとっても活力になればと、日々試行錯誤しています。

 

 

 

まとめ

 

   打上実験の概要・実験の様子・地域の方々と学生とのふれあいについて、簡単にご紹介させていただきました!
航空宇宙を目指す学生達が、打上実験を通して一体どんな活動をしているか、やんわりとでも伝わりましたでしょうか???

 

   今後も11月・3月と継続的に実施予定です!これからも学生の飽くなき好奇心・無限のポテンシャルから生まれるロケットや企画を楽しみに、見守って頂けますと幸いです。

 

打上実験は見学も可能です!公式HPにて更新しますので、お気軽にお問い合わせ下さい^^

 

Link
  伊豆大島共同打上実験

(文:ミス椿の女王 正木千尋)

 

*ハイブリッドロケット…酸化剤が液体 or 気体、燃料が固体(プラスチックなど)の従来とは異なるロケットエンジンを載せたロケットで、液体ロケットや固体ロケットに比べて安全に打上げが可能

 

 

 

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※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。

 

島日より、旅日より編集部

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