(文&写真:土庄雄平)
1.山の島「小豆島」が擁する絶景展望台「四方指山」
瀬戸内海の島で最も切り立った地形をなしている島が、瀬戸内第二の面積を誇る小豆島です。島の中央部にある「寒霞渓」をはじめとして、島全体が山と渓谷に覆われています。その中で特におすすめの場所が「寒霞渓」の西側にある「四方指山」です。
実は車でも行けるアプローチの良さが魅力。渓谷の一角に広がる高原に作られた展望台の上に立てば、そこには小豆島の大渓谷を中心に、四国から本州の岡山まで一気に見渡すことができる大展望が広がります。真っ青な海と緑の地形のコントラストは鳥肌が立つほどの美しさ!最高の開放感に浸りましょう!
◎四方指山(香川県小豆島)◎
■小豆島への行き方■
2.小豆島をもっとも美しく見られる豊島「壇山」
小豆島の隣島である豊島の最高峰である「壇山」。この山なしには瀬戸内海の山は語れないというほど唯一無二の感動的な景色を見せてくれます。それは、小豆島を近くに臨むこの大展望!!
小豆島の地形美がくっきりと映し出され、その眼下には真っ青な瀬戸内海が広がります。引き込まれるようなパノラマで、最高の爽快感です!ここまで小豆島を美しく望める場所は他にないでしょう。島々の間を行き交うフェリーの情景にも癒されます。
◎壇山(香川県豊島)◎
■豊島への行き方■
3.神の伝承ある大崎上島「神峰山」からの絶景
近年、しまなみ海道の対になる存在として「とびしま海道」に焦点が当たっていますが、その海道に接するように佇む大崎上島の「神峰山(かんのみね)」から見られる瀬戸内海が雄大な眺望です。なお文字通り、この神峰山は神話が関係する山なのですが、この山からの景色の素晴らしさは神話からも裏付けられています。
その神話とは「行方不明の我が子を探して市杵島姫命(イチキシマヒメ)※厳島神社の祭神 がこの島にやってきましたが、あまりにも景色が素晴らしいので、ここに永住することにした」というものです。
実際にこの山をトレッキングするとその意味が分かってもらえると思います。高度感あるパノラマの先には、瀬戸内海の多島美が思いっきり広がって、感動する美しさです。なお竹原方面を見渡す第一展望台も、陸地と海が入り組んだ瀬戸内らしい風情ある景色を見せてくれます。
◎神峰山(広島県大崎上島)◎
■大崎上島への行き方■
4.三千本の桜と瀬戸内海が織りなす「積善山」の360度パノラマ!
瀬戸内海の春の風物詩となっている山が、岩城島の「積善山」です。その所以となっているのは桜×瀬戸内海というコラボレーション!積善山の山頂に至るまでの道沿いから桜並木のなかハイキングを楽しむことができ、山頂の展望台からは瀬戸内海をバックに桜を望めます。この色彩のコントラストが極上の癒しです。
また展望台から見られる360度のパノラマも魅力の一つ!「しまなみ海道」の島々をはじめとして、近年認知されてきている「ゆめしま海道」(上島諸島)なども俯瞰する開放的かつ壮観な眺望を堪能できますよ!
◎積善山(愛媛県岩城島)◎
■岩城島への行き方■
5.能美島の知られざる絶景の低山「陀峯山」から見る美しき瀬戸内海
ラストは広島県の江田島から陸続きになっている能美島の南部にある山です。名前は「陀峯山(だぼうさん)」と言って極めてマイナーな山ですが、瀬戸内屈指の絶景を誇ります。
特徴的なのは海と湾の両方を一気に楽しめるということ。どういうことかと言うと・・・
「多島美と真っ青な海が織りなす爽快かつ独特な瀬戸内海の景色」
「この一帯のトレードマークである牡蠣竿と穏やかな海が織りなす江田島湾の癒しの風景」
その両方を堪能できるということです。個性の違う二つの景色それぞれにきっと感動するでしょう!
◎陀峯山(広島県能美島)◎
■能美島への行き方■
まとめ:瀬戸内海が魅せる低山の世界へ踏み込もう!
(文&写真:土庄雄平)
この記事へのコメントはありません。