私は、人生でやりたいことの1つにイルカと泳ぐことがあったので、イルカと泳ぎたい!の一心で2019年3月に5泊6日(船中2泊)、世界自然遺産 小笠原諸島・父島へ1人旅に行ってきました。
小笠原諸島は2011年6月に世界自然遺産に登録された、聟島列島・父島列島・母島列島などの約30の島が集まった海洋島なんです。
小笠原諸島が世界自然遺産に登録された大きな理由の1つは、カタツムリの固有種の多さです。固有種とは、その地域や島にしか生息しない種のことで、例えば日本の本島にいれば外来種なども多く絶滅してしまう種も、一度も陸続きになったことのない、本島から約1000キロ離れている小笠原諸島では、強食に襲われず生きていけるのです。カタツムリは世界で800種いるそうですが、そのうちの100種が小笠原諸島にいるのです。小笠原諸島に100種のカタツムリがいるということ、またその94%が固有種であることが世界で素晴らしいと認められ、世界自然遺産に登録されました。
これがそのカタツムリの殻です。小笠原諸島の南島にガイドの方と一緒に行った際に、その世界自然遺産に認められた経緯を教えていただきました。南島はカタツムリの宝庫となっていて、たくさんのカタツムリの殻がありました。
※カタツムリの殻は写真はOKですが、持って帰ったり、南島から持ち出すのは禁止なので気をつけましょう!
私は自然が好きで、海外の離島旅行の経験もありますが、父島は今までの離島旅で一番感動しました。今回はそんなたくさんの素晴らしい自然溢れる父島への予定の立て方と、島内のアクセス情報や知っておくと便利な情報をお届けします!
(文&写真:@leafy)
1.旅行日程を決めよう!
父島へのアクセスは小笠原海運のおがさわら丸(略して「おが丸」と言う)のみです。おが丸のチケット予約は、ネットでも出来るので便利です。またネットで予約するを進めていくと、日を指定して空き状況を確認できるので、電話や店頭で世予約する方も、空き状況確認しておくといいですね。
東京から父島までは、おが丸で24時間かかります。またおが丸は毎日運航しておらず航海日が決まっているため、旅行日数は5泊6日(船中2泊)となります。HPに運行日程表があるので、確認したうえで旅行日程を立てましょう。
私は旅行日の1ヶ月少し前に予約したのですが、学生の春休み期間と被っていたためか、人気の寝台は埋まっていました・・・。旅行日程日の2ヶ月前から予約開始なので、2ヶ月前からの予約をおすすめします!
父島
2.父島でどう過ごす?予定を立てよう!
おが丸のチケットを予約したら、早速予定を立てましょう!ツアーを予約したり、レンタルサイクルを借りて島1周など、過ごし方は様々です。父島でのツアーを予約する際は、ここをチェック!
HPの上にある〈遊ぶ〉をクリックすると、やりたいことからアクティビティの空き状況を確認できるのでとても便利です!HPもリニューアルされて、とても見やすくなっていますね!うまく予定を組み合わせれば、いろんなアクティビティが体験できます。それぞれ人数制限があるものが多いので、主催者のHPなどから直接問い合わせをしてみましょう。アクティビティのプランで送迎付きなどもあるため、先に宿を決めておくとスムーズです。人気のプランは早めに予約するのがおススメです!
旅程の組み方をまとめると、このような流れになります。
2-1.宿泊施設
宿は大村地区(お店など周囲に多い繁華地区)に多く、大村地区には約40軒ほどあり、その他地区を合わせると約60軒ほどあります。
- 「夜はお店で食べたい!スーパーが近くにあった方が安心!」という方には大村地区の宿をおススメします。
- 「お店までバスで行けたらいいな、リーズナブルの宿がいい!」という方には、宮之浜・清瀬・奥村地区の宿をおススメします。この地区にはドルフィンスイムなどの船がでる〈とびうお桟橋〉があるので、利用する方は近くていいと思います。でもドルフィンスイムなどはとびうお桟橋まで送迎が付いているものが多いので、それほど心配しなくて大丈夫だと思います。
- 「のんびり自然の中で泊まりたい」という方には扇浦・境浦地区の宿がおススメです。
地図出典:小笠原村観光協会
2-2.アクティビティ
私は上述したように、イルカと泳ぐことが夢だったので、ドルフィンスイムを優先し、こんな感じで計画を立ててみました。
- 1日目到着日〈半日カヤック+サンセットカヤック〉
- 2日目 〈山のツアー〉
- 3日目〈ドルフィンスイム・ホエールウォッチング+南島〉
- 4日目出港日 〈自転車旅〉
おすすめのアクティビティは、やはりドルフィンスイムですね。個人的にはこれをぜひ体験していただきたいです。イルカに会える確率はとても高く、運が良ければウミガメも観れます。ドルフィンスイムは泳げなくても浮いているだけでもイルカは観れるので、泳ぎが苦手な方もぜひ挑戦していただきたいです。
また実は父島は、第二次世界対戦中に狙われる対象となっていた島なので、たくさんの兵士たちが父島にいたため、今でも防空壕や当時兵士が使っていた食器などが置いてあり、歴史的に戦争と関係がとても深い島なんです。そのような話が聞けるツアーもいいと思います。
便利情報
おが丸は東京を出発して1時間程度で電波は切れるため、携帯でSNS/LINEなど使えなくなってしまいます。その際に、携帯の音楽アプリやNetflix/Amazon primeなどで事前にダウンロードし、オフラインでも使用可能にしておくといいと思います。
船内には、展望ラウンジHaha-jimaがあり、そこは持ち込みもOKで、軽食も注文できるようなレストランがあり、たくさんの方で賑わっていました。レストランChichi-jimaでは、カレーやラーメンを始め夕食にがっつり食べられるようなご飯がたくさんあり、とても美味しかったです。
また船の中に、インフォメーションデスクもあり、そこで様々な情報を聞くことができるので、一人旅でも安心して、船泊ができました。インフォメーションの横には、日の出日の入り時間・方向が書いてあるボードがありました。
船内には、クジラの尻尾のオブジェがありました!
3.父島の巡り方 島内の交通情報
島内はそれほど広くなく、島民の方曰く島1周は車で3時間もかからないとおっしゃっていました。観光協会のHPではレンタルサイクルやレンタカーもあり、ツアーなど組まず、個人で島を周ることも可能ですね。そんなに小さい島なの?!と思うかもしれないですが、車や自転車が通れる道は島の半分しかないため、3時間で周れてしまうのです!あと半分は山となっており、車道および自然歩道として整備されていない区域は立ち入りが禁止となっているので、個人で観光する予定の方は注意が必要ですね。
島内の交通移動は、レンタルサイクルやレンタカーを利用するか、または島内のバスを利用する方法があります。
3-1.レンタルサイクル・レンタカー
私はレンタルサイクルをしましたが、事前に調べた情報で電動付きがおススメと書いてあったので、電動付き自転車にしましたが、正解だったと思います・・・。
学生時代は運動部で、現在もジムに通っている私でも、坂が多く普通の自転車では無理だなと思いました。(笑)
電動付き自転車は、アシストの強度も変えられて助かりました。
私は最終日にこの電動付き自転車を借りて、島の展望台巡りなどをしました。島は一周ぐるっとなっていて、標識もあるので道に迷ったりはなく、自転車旅もすごくよかったです。
午前中だけ自転車を小笠原観光で借り、そのまま南下し、①長崎展望台→②旭平展望台→③初寝浦展望台→大村方面に戻り、④大神山展望台をおよそ3時間〜4時間でまわりました。 ※電動付き自転車なので、スピードにそれほど大差はないと思いますが、個人差は多少あると思うので、参考程度にしていただければと思います。
3-2.島内バス
島内はバスがおよそ1時間に1本くらいで運行しています。宿泊場所にもよるかもしれませんが、お店などが多い大村地区以外で宿泊する方はチェックしておくといいと思います。
便利情報
初めて父島に行く人は、無料の資料請求して、父島マップをゲットしましょう!
マップや父島が世界自然遺産になった経緯などが書かれているパンフレットも請求できます!デジタルパンフレットもあるので、活用しましょう!
個人的には、パソコンなどでいろんな情報を確認しながら、手元にマップを置いて 都度場所を確認しながら、予約を立てていました!手元にあると、マップに直接書きこめたりするのでおすすめです!父島に関してもっと知りたいという方、父島に興味があるという方、無料の資料請求をしてみてはいかがでしょうか?
まとめ
父島旅行に必要な基本情報をまとめてみましたが、いかがでしたか?
父島は世界自然遺産に登録され、観光客は増えましたが、容易にいける場所ではないため、ネットなどで調べても上記のような基本情報が少ないと思い、書いてみました。
上述したように、父島へは片道24時間かかり、船内はオフライン…とアクセスは容易なものではないですが、本当にそのアクセスの困難さがあってこその景色だと思えるような情景がたくさん見ることができました。また移動手段が船のみなので、観光者数がそれほど多くなく、アウトドア派な私も思う存分楽しむことが出来ました。国内にこれほど自然が豊かな場所があるとは…と何度も思いました。私もまた行くと決めています!
読んで下さりありがとうございました!
(文&写真:@leafy)
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