石垣島や西表島のある八重山諸島には大小たくさんの島があります。どの島も同じようなものと思われるかもしれませんが、それぞれの島がそれぞれに独特の個性を持ち、景色や雰囲気がまったく異なります。波照間島もまた、強い個性を持っています。
僕が八重山諸島一人旅をしているとき、西表島のカヤックインストラクターの方に八重山諸島でおすすめの島を尋ねたところ「波照間島が良かったというお客さんが多いです」と伺い、波照間島に行ってみることにしました。そこで出会った波照間島感動スポットを、《海編》と《空編》に分けてお届けします。
では、まずは《海編》の方からご覧下さい。
(文&写真:片山正樹)
1.サンゴ礁の海で泳げる!「ニシ浜」
まずはなんと言っても波照間島といえばニシ浜。沖縄の海はどこも同じかと思いきや、そんなことはありません。島それぞれ、浜それぞれの個性的な景色、表情があります。
ニシ浜の表情がこちら。
見た瞬間、その景色は僕の心を惹きつけて離しませんでした。
風もなく、穏やかに寄せては返す波打ち際。太陽の光を受けて淡い水色が際立ち、その先にはサンゴ礁が海面に映し出されて色鮮やかなコントラストをなしています。はるか遠くに広く横たわるのはおとなりの西表島。雄大ですね。
ニシ浜でいちばん驚いたのは、「泳げるビーチなのにサンゴ礁がとても近い!」ということ。サンゴ礁がきれいな海はたくさんありますが、浜辺からすぐ近く、それも泳いですぐたどり着けるようなビーチはなかなかないのではないでしょうか(泳ぐときはサンゴ礁を傷つけないように気を付けましょう)。
僕が行ったのは3月でしたが、その日は晴れて暖かく、泳いでいる人も5,6人いました。まさかこの時期に泳げるとは思っておらず、海水パンツを持って行っていなかったことをとても後悔しました。まさかパンツ一丁で海に入るわけにも行かず。泣く泣く諦めることに。。。
◎ニシ浜◎
ニシ浜と目と鼻の先にある波照間港に防波堤があるのですが、その先まで行ってみると、ここからの景色がまた圧巻でした。それがこちら。
これが本当にニシ浜からすぐ先の海なのか、と疑ってしまうほど、まったく異なる表情をしています。
沖縄の海を見ていつも驚かされます。「海ってこんなにたくさんの彩りがあるんだ」と。本州の海でやビーチなどでは決して見ることのできない景色です。
◎波照間港防波堤◎
2.広いビーチを独り占め?日本最南端のビーチ 「ペムチ浜」
同じ宿に泊まっていた、波照間旅ベテランのお兄さんに島のおすすめを聞いたところ「ペムチ浜でぼーっとすること」とのお返事。早速翌日にお兄さんオススメの「ペムチ浜」へ行ってみました。
ペムチ浜は集落中心部から自転車で15分ほど南に行ったところにあります。有人島として日本最南端の島でいちばん南側にありますので、「日本最南端のビーチ」です。 防風林なのかビーチと並行して林があり、ビーチに行くためには林の中にいくつかある細い道を抜けなければなりませんが、その入口がまた分かりにくいです。なんとか見つけて入っていきました。
林を抜ければ一面に広がる大きなビーチ。白い砂浜が遠くまで続き、大小のサンゴが無数に転がっています。
(編集部付記)
誰もおらず、また1時間ほどいても誰一人来ません。独り占め状態、まさに「プライベートビーチ」でした。贅沢ですね。
のんびりとした穏やかな時間を過ごすには最適の場所です。
ペムチ浜は海流が速いため、遊泳禁止となっています。景色や散歩を楽しむビーチですね。僕も流木に腰掛けて、ぼーっと海を眺めていました。
のんびりとした穏やかな時間を過ごすには最適の場所です。
◎ぺムチ浜◎
3.180°大パノラマの大海原!「日本最南端の地」
ペムチ浜から東へ1kmほどいくと、「日本最南端の地」に着きます。
波照間島は無人島である沖ノ鳥島を除いては日本最南端の島となるそうで、島のいちばん南の端が日本最南端の場所ということとなり、「日本最南端の碑」がありました。これは沖縄の本土復帰前に波照間島に訪れたひとりの学生が島人の協力を得て建てたものだそうです。
波照間島は無人島である沖ノ鳥島を除いては日本最南端の島となるそうで、島のいちばん南の端が日本最南端の場所ということとなり、「日本最南端の碑」がありました。これは沖縄の本土復帰前に波照間島に訪れたひとりの学生が島人の協力を得て建てたものだそうです。
(編集部付記)
◎日本最南端の碑◎
碑を越えて海に近づくと、ごつごつした岩場が続いていました。目の前には左右180°に広がる、見渡す限りの大海原。海沿いは、はるか先まで高さ十数mの断崖絶壁になっています。海面に近い部分は崖が波によって大きくえぐられていました。
岩場はかなりデコボコしていて、歩くにも足元をしっかり確認して進まないと転んでしまいそうです。
岩場の端までくると、くぼみの所々に水がたまっていました。水たまりというにはかなり大きなものです。ということは、雨水がたまっているのか、あるいはそうでなければ暴風のときに高波がここまで上がってくるのか。もう一度言いますが、高さ十数mの断崖です。
岩場の端までくると、くぼみの所々に水がたまっていました。水たまりというにはかなり大きなものです。ということは、雨水がたまっているのか、あるいはそうでなければ暴風のときに高波がここまで上がってくるのか。もう一度言いますが、高さ十数mの断崖です。
岩をよく見ると岩肌に不思議な模様がありました。なんと、サンゴの化石です。あたり一面に見られました。波照間島はサンゴ礁が隆起してできた島だそうです。気が遠くなるほどの長い年月。自然の雄大さを感じずにはいられません。
断崖絶壁という地形もあるのか、海の色はニシ浜や波照間港の防波堤からの景色とはまったく異なり、一面深い青一色です。
まとめ
以上、波照間島の海スポットはいかがだったでしょうか?ハテルマブルーの代名詞とも言える「ニシ浜」、日本最南端のプライベートビーチ「ペムチ浜」、ニシ浜・ぺムチ浜とはまったく違った雄大な外洋のパノラマを見せてくれる日本最南端の地、それぞれ個性のある場所ばかりですね。
次回は、波照間島のおすすめスポット《空編》をお届けします。
次回は、波照間島のおすすめスポット《空編》をお届けします。
(文&写真:片山正樹)
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