大好きな島の神行事に触れることができて嬉しかった日
島に迎え入れてもらえたような気がして
とても嬉しかった日
島の人に少しだけ近づけたような
島に迎え入れてもらえたような気がして
とても嬉しかった日
(文&写真:黒川雅代)
1.豊年祭について
豊年祭とは穀物の収穫を終え、無事に収穫が済んだことを報告・感謝し、来年の豊作を祈る祈願祭。
旧暦の6~7月頃に各地で旗頭、巻踊り、獅子舞、奉納芸能などが催されます。 今回私が参加したのは、波照間島の豊年祭。
旧暦の6~7月頃に各地で旗頭、巻踊り、獅子舞、奉納芸能などが催されます。 今回私が参加したのは、波照間島の豊年祭。
波照間島はかねてより、八重山諸島の中でも神行事の多い
「神の島」として知られています。
「神の島」として知られています。
波照間島の豊年祭は 過去1年間の豊作を感謝する「プーリン」と
これから1年間の豊作を祈願する「アミジュワ」と
プーリンとアミジュワの間に行われる「巻踊り」の3日間。
御嶽で繰り返し神様にごちそうやお神酒を供えて祈ります。
なお、島の大切な神行事のため「巻踊り」以外は観光客は参加することができませんのでご注意を!
2.巻踊りとは
神事の儀礼は集落の御嶽で行われるため、観光客は参加できないのですが、
五穀豊穣と今後1年間の豊作を願う「巻踊り」には参加することができます。巻踊りとは、頭に「すぱー」とよばれるサトウキビの葉を巻き、島の人も観光客もみんな一緒に輪になり、豊作を祈願しながら踊ります。
旧暦に基づき開催されるので、毎年日程は変わるのですが今年(2017年)は7月3日の18時半頃から島の真ん中にあるムシャーマ公園にて行われました。
ジラバという歌に合わせ手拍子を打ち「ヘイヤーヘイヤー」の掛け声とともにみんなで手をつないで踊ります。
ちなみにこの巻踊り、腕を挙げて手拍子を打ったり、手を上下にあげながら踊ったりと
なかなかハードで楽しかったです!
3.最後に
波照間島をはじめ、沖縄の離島を旅すると
各島々で昔から受け継がれてきたたくさんの行事があることに驚かされます。
今回は旅の時期が偶然豊年祭と重なったのですが、 普通の時よりも色々と感じることや気づかされることが 多かったように思います。
まだまだわたしの旅は続きそうです・・・
昔から島の人たちが大切に大切につないできた神行事。
今回は旅の時期が偶然豊年祭と重なったのですが、 普通の時よりも色々と感じることや気づかされることが 多かったように思います。
旅に出るとその土地、その土地にたくさんの宝物があるなと感じます。
たくさんの宝物をみつけるために
まだまだわたしの旅は続きそうです・・・
(文&写真:黒川雅代)
編集補記.波照間の神事
少し、波照間島の神事について触れておきたいと思います。波照間島は八重山諸島の中でも神事の多い島として知られ、【神の島】とも呼ばれています。現在では、行事の内容もだいぶ簡略化されてはいますが、島内では年間大小40回近くもの神事が行われているそうです。
また、旧盆にあたる8月には、五穀豊穣を祝い翌年の豊作と安全を祈願して太鼓や棒・狂言・舞踊など様々な伝統芸能を奉納する、ムシャーマというお祭りもあります。ムシャーマの季節は島を離れている人々も帰郷して、波照間島が一年で一番賑やかになります。ただ、この祭事は祖霊を祀る念仏踊(にんぶちやー)を含むため、仏行事にあたるそうです。
また、旧盆にあたる8月には、五穀豊穣を祝い翌年の豊作と安全を祈願して太鼓や棒・狂言・舞踊など様々な伝統芸能を奉納する、ムシャーマというお祭りもあります。ムシャーマの季節は島を離れている人々も帰郷して、波照間島が一年で一番賑やかになります。ただ、この祭事は祖霊を祀る念仏踊(にんぶちやー)を含むため、仏行事にあたるそうです。
こうした一年の神事は、食料や水の確保のための祈祷となっており、作物への願い・雨乞い・天候願い・疫病/害虫払い、そして一年を通して豊作への感謝と翌年も豊作の願いが叶うことへの首尾祈願=願解きがサイクルで行われます。これは、沖縄諸島が頻繁に台風や旱魃に見舞われるために、先人が神々への祈りで自然をコントロールしようとする願いの形が継承されてきたもののようです。
波照間の御嶽
沖縄地方における一般的な御嶽とは、
御嶽は琉球の神話の神が存在、あるいは来訪する場所であり、また祖先神を祀る場でもある。地域の祭祀においては中心となる施設であり、地域を守護する聖域として現在も多くの信仰を集めている。琉球の信仰では神に仕えるのは女性とされるため、王国時代は完全に男子禁制だった。現在でもその多くが一定区域までしか男性の進入を認めていない。
波照間島の神事の中心となるのが、各集落にある御嶽(うたき、波照間では「オン」または「ワー」とも言われます)です。御嶽は琉球神話の神が存在、または訪れる場所であり先祖神を祀る場でもあります。波照間島には、「ピテヌワー」という最も神聖な野原の御嶽が島内に3箇所あるそうです。ただ、通常はピテヌワーは立ち入り禁止となっているため、遥拝するための御嶽として美底御嶽・新本御嶽・大底御嶽・大石御嶽・阿底御嶽の5つの御嶽が各集落にあり、祭祀の際には、各御嶽に一人いる神司(カンツカサ、沖縄本島/奄美での「神女(ノロ)」)と呼ばれる女性神官が祭祀を取り仕切ることになっています。
プーリンとアミジュワ
プーリン(豊年祭)は一年を通して行われた《作物願い》の願を解く、首尾祈願の儀式になっています。その後に続く、アミジュワ(後豊年祭ともいわれます)は雨乞い関係の祈願に対する首尾儀礼であり、次の農耕期の雨の祈願・豊作祈願も兼ねた儀式となっています。この、プーリンとアミジュワの間に行われるのが巻踊りです。
沖縄の神事や歴史については、地方や集落によって諸説ありますので、詳しく知りたい方は書籍等で調べてみるのも面白いと思います(^-^)。実際に波照間島へ訪れて、島民の方にお話を伺うのも旅の醍醐味なりますね。
(文責:島日より、旅日より編集部)
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